労務管理の統一性を図るために、労働契約を締結において、企業があらかじめ用意しておいた労働契約の雛形に基づき、双方の協議を経て締結する場合が一般的です。
中国では現在、ほとんどの省がその地域の実情に合わせた労働契約雛形を公布しており、企業および従業員にその利用をお呼びかけれいます。そのうち、企業に対して政府が公布した労働契約雛形の利用を事実上強制している省もあります。たとえば、広東省では、政府が公布した労働契約雛形を利用しない場合、企業がその作成した労働契約雛形を政府労働行政管理部門に提出しその審査を受けなければならない、と要求しています(広東省労働契約管理規定13条)。
地方政府が公布した労働契約雛形は、基本的に従業員を保護する立場から作成されたものであり、企業がこれらの労働契約雛形を利用するときには、自社の権益を最大限に保護できるよう、内容を補充する必要があります。 |