保税区とは、国務院より設立を許可された税関が管理する特別地域であり、主に倉庫保管、中継貿易、輸出加工及び商品展示などの機能を有します。
2005年7月からは、保税区企業も国内販売権を取得することができるようになりました。
保税区と国外との貨物の出入りは、基本的に許可なしで税関において届け出ればよく、保税区内での加工および輸出のために国外から搬入された原材料などについては、関税および増値税は保税扱いとなります。
保税区と国内区外との貨物の出入りは、貨物の輸出入とみなされ、関税および増値税は徴収されますが、国内区外から保税区に入った貨物が最終国外に輸出された場合、いったん払った増値税は還付されます。
中国における保税区:
第一号の上海外高橋保税区は1990年9月に設立され、現在は次の15箇所の保税区があります。 |
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- 上海外高橋
- 天津港
- シンセン沙頭角
- 大連
- 広州
- 張家港
- 海口
- アモイ
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- 寧波
- 青島
- 山頭
- 福州
- シンセン福田
- シンセン塩田
- 珠海
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保税港区は、国務院により設立が許認可され、倉庫保管、対外貿易、国際調達、卸売り及び配送、中継貿易、アフタサービス、商品展示、研究開発、加工、製造、港湾業の機能を有します。簡単にいえば、保税区、輸出加工区および保税物流園区を一体化したもっとも多機能で優遇政策を享受できる特別地域です。
中国における保税港区:
第一号の上海洋山保税港区は2005年6月に設立され、現在つぎの11箇所あります。 |
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- 上海洋山
- 天津東疆
- 海南洋浦
- 大連大窑湾
- 寧波梅山
- 広州南沙
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- アモイ海滄
- 青島前湾
- 広西钦州
- 張家港
- 重慶両路滩
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