業務委託契約(中国語:労務契約)とは、従業員と会社の間に労働関係が発生せず、民事上の業務委託関係になることから、会社が当該従業員に業務委託料金を支払うだけで済み、従業員を保護する労働法律の規制を受けずに済むものと指します。
業務委託契約のメリットは、以下に挙げられます。
- 最低賃金保障の制限や残業代、社会保険料の納付が発生しない
- 労働契約解除時の経済補償金の支給義務がない
- 逆に従業員に対して違約金を約定できるなど
業務委託契約を締結できる対象
① 在学中の学生
② 他社との間に労働関係を有する者
③ 定年退職者など
中国労働法律の制限を回避するための業務委託契約は無効
上述の業務委託契約を締結できる対象以外の者との間に、業務委託契約を締結する場合、この業務委託契約は無効とされます。
実務上、労働契約を締結すべき者との間に、業務委託契約を締結した場合、労働契約の未締結による2倍賃金の支給、労働契約の違法解除による2倍の経済補償金の支給という高いリスクが会社側を待ち受けています。 |