中国では、「輸出外貨代金回収照合管理規則」及び「輸出外貨代金支払照合抹消監督暫定規則」に基づき、輸出入貨物の通関額と代金決済額とを照合する制度【核消制度】が実施されています。核消制度の背景には、輸出代金の回収率が低いこと、輸出戻し税の還付を受けるための架空輸出・水増し輸出が発生したこと、架空の輸入取引による多額の外貨流出が起きたことなどがあげられます。
具体的には、輸出入取引1件ごとに企業の輸出入申告、税関の通関データ、外国為替指定銀行の決済データを外貨管理局(一部は外貨為替指定銀行)が照合し、輸出入取引の適法性・真実性を書類上で確認します。なお、近年、照合手続の簡素化・システム化・自動化が進み、利便性が強化されています。 |