中国における現行の養老保険制度（年金制度）には、二つの制度があり、現在は基本的には、中国人は条件に応じて二つのうちのいずれかに加入します。

1. 【都市従業員基本養老保険】 　
   ⇒ 条件に適合する者は強制加入 
   
2. 【新型農村社会養老保険】又は【都市住民養老保険】 　
   ⇒ 任意加入

現行の養老保険制度の概要

1. 都市従業員基本養老保険（以下、「従業員養老保険」という） 
   雇用単位と労働関係を確立した従業員に適用します。保険基金の原資として雇用単位と従業員がそれぞれ保険費を納付し、政府補助金が加えられます。（個人事業主や、雇用単位の都市従業員基本養老保険に加入していない非全日制従業員及びその他の臨時就業者は個人が保険費を納付。） 
   
   
2. 新型農村社会養老保険又は都市住民養老保険（以下、「住民養老保険」という）
   16歳以上（学生は除く）、都市従業員基本養老保険に加入していない農村住民又は都市部の非就業住民に適用します。保険基金の原資は個人納付、集団補助と政府補助により構成されます。