増値税は、中国の付加価値税で、基本的に日本の消費税にあたるものです。増値税の税率は基本的に17%ですが、一部の貨物(食糧、農薬、書籍、天然ガス等)については13%の税率が適用されます。
増値税の徴収:
増値税の徴収は、小規模納税者と一般納税者に分けて管理を行います。小規模納税者の増値税の納税額は、売上額に徴収率(現在、3%)をかける金額となります。
一般納税者の納税額は、当期売上税額から当期仕入税額を控除した後の金額とされています。この売上税額とは、納税義務者が貨物を販売しまたは労務を提供する際、相手方に対して請求した増値税の税額をいい、その計算式は売上額×税率となります。仕入税額とは、納税義務者が貨物を購入しまたは労務の提供を受ける際に支払った若しくは負担した増値税の税額をいいます。
なお、納税義務者が貨物を輸入する場合の増値税の納税額は、組合課税価格に税率をかける金額となります。この組合課税価格とは、関税課税価格と関税と消費税の合計額をいいます。
注: 一部の外商投資企業が輸入設備について増値税の免税特典を享受することができましたが、2009年1月からこのような特典が廃止されましたので、注意が必要です。 |